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超入門 資本論

  • 紙版
  • 電子版

超入門 資本論

書籍情報

  • 紙版
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  • 木暮 太一:著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2014年05月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:256
  • ISBN:978-4-478-02713-4

内容紹介

なぜ、年収1000万円でもしんどいのか?この世を牛耳る資本主義のルールを解き明かしたマルクスの名著から、それでも勝ち残りたい人のための戦い方を学ぶ。教養として知っておきたい最重要経済書を2時間で読む超入門書。『資本論』こそ、実社会で一番役に立つ経済書だ!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 なぜペットボトルのジュースは150円なのか?〈価値と使用価値①〉

労働者は、なぜしんどいのか?
景気が良くなっても、給料は上がらない
商品の値段はどのように決まっているのか?
なぜ、そのジュースは150円なのか?
資本主義では、価格はこう決まる
「価値」だけでも、「使用価値」だけでも、商品にならない
商品には「価値」も必要
3日間煮込んだカレーと30分でつくったカレー、高いのはどっち?
価値に考慮されるのは「社会平均」
価格の相場を決めるのは「価値」、そこから価格を上下させるのが「使用価値」

第2章 年収1000万円でも生活がカツカツになる本当の理由〈価値と使用価値②〉

あなたの給料は、こう決まっていた
給料は、あなたを働かせ続けるために「必要なコスト」で決まる
もらえるのは、「社会平均的に」必要な経費
給料明細がそれを証明している
なぜ医者の給料は高いのか?
「頑張っても評価されない……」と嘆くのは筋違い
厚生労働省の統計が証明している
給料でいう「能力」とはスキルではなく、社会人としての基礎のこと
給料を高くするには?
給料は「必要経費分」のみ
しんどい状況から抜け出すために、みんながやっていること

第3章 ぼくらは知らぬ間に給料以上働かされている〈剰余価値〉

会社の利益はどうして生まれるのか?
利益は「剰余価値」から生まれる
「剰余価値」が生まれるプロセス
労働者が、給料以上に働き、それが企業の利益になる
企業が追究する3つの剰余価値

第4章 なぜパソコンの値段は下がり続けるのか?〈剰余価値の減少〉

特別剰余価値は、やがて消滅する
企業の利益を増やすための効率化が、企業の利益を減らしていく構造
機械化がマネしやすさを加速する
企業の利益を増やすための「機械化」が、剰余価値を生みづらくする
当初利益が増えるため、原則が見えなくなる
加速度的に生産効率が「上がってしまう」理由
分業が機械化への素地をつくる
その中でも、なんとか利益率を上げようとする
「利益を上げる要素」はいつまで続くか?

第5章 合格しないと生き残れない「命がけのテスト」

企業の生産力は拡大する一方、消費者の購買力は低下する
消費者から切り離された「拡大」が起きている
資本主義は、「不景気」に意味がある
もし不景気を起こさないようにしたら?
「命がけの跳躍」のリスクがさらに高まる
なぜリーマンショックが起こったのか?
この社会変化が、個人(労働者)に与える影響
分業が労働者を苦しめていく
機械化の中で、労働者は単なる歯車と化す
テクノロジーの進化

第6章 勝者だけが知っている生き残るための絶対ルール

しんどい生き方からの脱出
「昇給に依存しない働き方」をしよう
「自己内利益」を増やすという考え方
労働者は二極化する
時代の流れとして、非正規・フリーランスが主流になる
「出来高賃金」は企業にとって都合がいい
マルクスの分析とは逆! 今後は「資本の分散」が起こる
企業に依存しない「フリーランス・マインド」が必要な世の中

第7章 コモディティ化せずにこの世を生き抜く3つの方法

ブラック企業があるのは労働者が依存しているから
ブラック企業にハマらないために
その仕事の意味を自問する
自分の仕事を2種類に分けて考える
USPがあれば、価格を維持できる
USPをつくる肝は「価値」

おわりに




著者

木暮太一(こぐれ・たいち)
経済入門書作家、経済ジャーナリスト。ベストセラー『カイジ「命より重い!」お金の話』『カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話』(共にサンマーク出版)ほか、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)、『新版 今までで一番やさしい経済の教科書』(ダイヤモンド社)、『いまこそアダム・スミスの話をしよう〜目指すべき幸福と道徳と経済学』(マトマ出版)など著書多数。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から難しいことを簡単に説明することに定評があり、大学時代に自主制作した経済学の解説本「T.K論」が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から高評を博し、現在では、企業・大学・団体向けに多くの講演活動を行っている。

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お金と働き方の絶対ルールを知る者だけが勝つ!
この世を牛耳る資本主義のルールを解き明かしたマルクスの名著から、
それでも勝ち残りたい人のための戦い方を学ぶ。
誰もが教養として知っておきたい、
最重要経済書を2時間で読む超入門。

なぜ、年収1千万円稼いでも「しんどい」のか?

実際に1千万円稼いでも、「しんどさ」は変わりません。
それは社会のルールを知らないからです。

スポーツやゲームを始めるのに、
ルールを知らずにプレーをする人はいません。
しかし、労働や給料のルールを知って働く人はごくわずかです。
それでは、スキルをどれだけ磨いても「負け」ているのです。

『資本論』には、この世の絶対ルールが書かれている

『資本論』は共産主義の経済学ではなく、
資本主義経済の本質を解き明かしている本です。

『資本論』には、僕らが今生きている資本主義が、
どんなルールで成り立っているかが書かれているのです。

なぜ労働者がしんどい生活に追い込まれてしまうのか、
なぜ企業が開発した商品がすぐにコモディティになり、値下がりしてしまうのか、
なぜ時代の寵児としてもはやされた企業が、
いきなりライバル企業に逆転されてしまうのか、などを読みとることができます。

そして、そこから抜け出す方法も読みとれるのです。

難解な『資本論』を3つのポイントから読む

『資本論』は難解な著書であり、読破することはかなり困難です。
しかし、実は『資本論』のエッセンスは、以下の3つに集約できます。

(1)「価値」と「使用価値」の違いを知る
商品の価格を決めるルール。労働力もまた「商品」であることから、
僕らの給料を決めている絶対ルールがわかる。

(2)「剰余価値」が生まれるプロセスを知る
企業が生み出す利益の構造。そのプロセスから、
労働者が必然的に置かれる過酷な現実が見えてくる。

(3)「剰余価値」がやがて減っていくことを理解する
資本主義経済が抱える宿命的なジレンマ。
僕らの生活がどんどん苦しくなる構造上の理由がわかる。

勝者だけが知っている、残酷な世界を生き抜く方法

本書の後半では、『資本論』のエッセンスを読み解きながら、
その理論の延長上にどんな未来が待ち受けているかを解説していきます。

残酷なこの世界で、それでも勝ち残りたい人はどうすればいいのか?
今後は、どのような働き方やお金の知識を持てばいいのか?

資本主義の構造を解明した『資本論』から、
その答えを読み解いていきます。

目次

第1章 なぜペットボトルのジュースは150円なのか?
第2章 年収1000万円でも生活がカツカツになる本当の理由
第3章 ぼくらは知らぬ間に給料以上働かされている
第4章 なぜパソコンの値段は下がり続けるのか?
第5章 合格しないと生き残れない「命がけのテスト」
第6章 勝者だけが知っている生き残るための絶対ルール
第7章 コモディティ化せずにこの世を生き抜く3つの方法

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