目次

プロローグ

世界有数のコンサルティング会社
大物政治家からの電話
とっておきの会社
禁断の報告書
50億円の取引
解説　新生バイオ社の企業価値50億円の根拠

Chapter１　ようこそ「虎の穴コンサルティング」へ

エリート養成研修プログラム
配属先は、虎の穴コンサルティング
地獄の研修
粗利率20％の会社と50％の会社では、どちらが儲かるか？
解説　目先の利益率の多寡ではなく、トータルの利益額に留意する

Chapter２　一流コンサルタントになりたければ、ワインのテイスティングを学べ

片道切符
危ない仕事
コンサルティングの作法
テイスティングの知識とコンサルティングの基本
コンサルティングの３つのステップ
「外観」を観察する
粉飾を見破る能力
会社の香りを嗅ぐ
会社を味わう
解説　企業活動のふたつの目的

Chapter３　美人社員は、なぜ働き者なのか？

陳の怒り
初プロジェクトがスタート
財前社長の依頼内容
売上が増えているのに、なぜ赤字が増えるのか？
調査の方針
意外な展開
財前の怒り
利益を盗む者
ヒカリの疑念
海野の叱咤激励
早苗の仕事
営業部長へのヒアリング
販売手数料の秘密
ヒカリの憂鬱
安曇の疑念
一晩で会社を黒字にする方法
作戦開始
証拠を探せ
ヒカリの仮説
盗まれた利益のからくり
報告書の中身
解説　費用（コスト）は利益を生み出す活動に使う

Chapter４　行列ができるスイーツ店は、本当に儲かっているのか？

敏腕コンサルタントの戦略
リストラの勧告
いつ倒産してもおかしくない黒字の会社
危機に追い込んだ犯人
村西の誘い
作戦会議
財務レバレッジ
利益が増えたのに、なぜ借金が増えたのか？
南田の戦略
南田の反論
借金まみれの報酬
浅草のワインレストラン
経営のイエローカード
株式公開で借金を返済できるか？
収益性と財務の健全性
利益率に頼るビジネスモデル
グリムのビジネスモデル
安曇のヒント
マズい報告書
村西の怒り
解説　ドラッカーが観察していた世界最先端の管理会計

Chapter５　「数字のマジシャン」のトリックを暴け

数字のマジシャンと呼ばれた男
粉飾決算請負人
豹変する男
架空売上
梅沢の反撃
傷ついたプライド
ブショネと仕掛品
原価の付け替え
粉飾の実態
解説　会計学の２年生でも損益計算書は化粧できる

Chapter６　シャブリとシャルドネは別物か？

後輩からの誘い
辻留の会社の資料
シャブリとシャルドネ
連結決算書のマジック
債務超過
解説　連結決算書にダマされるな

Chapter７　在庫管理にコンピュータはいらない！

陳の怒り
陳の無理難題
前原からの依頼
解けない難問
経験しないことは理解できない
ワインを置いていないレストラン
解けない問題など存在しない
新生バイオ社の悪癖
ワインはどこまで儲かるか？
倉庫にある商品は現金の仮の姿
実行可能な解決策を探せ
クビにならなかった理由
海野の言い訳
在庫は悪か？
村西のキラークエスチョン
新生バイオ社の裏側
調査の打ち切り
棚卸をなくす方法
解説　在庫は高価な資金を釘付けにし、時間を消耗する

Chapter８　新生バイオ社の化けの皮をはがせ！

運命の日
前原の言い訳
渾身のプレゼンテーション
ヒカリの解決策
在庫をゼロにする方法
紺野の挑発
コストダウンの罠
在庫を完璧に管理する方法
紺野の反撃
商品が増えた本当の理由
架空利益

エピローグ

ヒカリのプレゼント

用語解説

あとがき

著者

林　總（はやし・あつむ）
公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授（管理会計事例）。
1974年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行っている。
主な著書に、ベストセラーとなった『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか？』『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか？』『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか？』『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか？』『［新版］わかる！管理会計』（以上、ダイヤモンド社）、『ドラッカーと会計の話しをしよう』（中経出版）、『会計物語 会計課長団達也が行く』（日経BP社）、『正しい家計管理』（WAVE出版）などがある。

ホームページ http://www.atumu.com/