これからの中国ビジネスがよくわかる本
中国専門トップ弁護士が教えるチャイナリスクと対応策
これからの中国ビジネスがよくわかる本
中国専門トップ弁護士が教えるチャイナリスクと対応策
書籍情報
- 村尾 龍雄:著
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2013年08月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:336
- ISBN:978-4-478-02411-9
内容紹介
債権回収や人材マネジメントの難しさに加え、反日デモや賃金上昇など、中国ビジネスのリスク因子は増えるばかり。それを理由に、今後語10年間でもっとも成長する巨大市場を、日本企業はみすみす見逃すのか? 事業継続・拡大や、再編・撤退上の法務・税務リスクと対応策を一挙公開!
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目次
はじめに
第1章 習近平政権は強気の姿勢を崩さない
〜尖閣問題など中国の「今」の捉え方〜
1 習近平政権の評価
胡錦濤体制から習近平体制への10年ぶりの政権交代
3大タイトルを占有した習近平氏の強気
太子党という基盤の強さ
コラム 押さえておきたい! 基本的な中国の法律法規の体系
2 くすぶり続ける尖閣問題
「棚上げ合意」は存在したか?
尖閣問題はしばらく解決のしようがない
コラム 日本だけではない! 尖閣以外にも領土“拡大”でもめる中
第2章 中国の消費市場の未来は明るい
〜次の辰年(2024年)までの投資環境〜
1 反日リスクはたいした問題ではない
2 中国の消費市場は最大8倍に成長する
①GDPは2倍に伸びる
コラム 中国の統計数値はあてにならない?
コラム 中国は「午(馬)」の年に、国家のリズムが大転換する?!
②個人消費は2倍に拡大する
コラム 個人消費「2倍」論を脅かす養老保険制度の確立
③人民元も2倍に上昇する
3 中国の消費市場拡大が意味すること
《特別インタビュー①》林宗聖
台湾ホワイト・サン・エクイティ・パートナーズ
董事長兼マネージング・ゼネラル・パートナー
インフラ整備のおかげで中国全土の購買力が向上
今後は金融商品が1大マーケットに成長する
《特別インタビュー②》桑田良望 明海大学特任教授
為替レートはファンダメンタルズを反映し
まだまだ人民元高で推移する
第3章 逆風に負けずしたたかに稼ぐには?
〜事業上のチャイナリスクに克つ8つのヘッジ策〜
1 第1のリスクヘッジ策 親子間の配当・融資関係の見直し
① 積極的に利益配当する
② 親子ローンを解消する
2 第2のリスクヘッジ策 現地資産担保を利用した融資戦略
現地銀行の融資も条件次第で金利が低減される
3 第3のリスクヘッジ策 資本の1部国有化
独資信仰を改める
4 第4のリスクヘッジ策 マネジメントの現地化
① 中国人幹部を積極的に登用する
② 中国語と中国文化に精通した日本人幹部を育成する
③ 本社役員が現地事情に精通する
コラム ある民営企業の創業社長から教えられた中国流マネジメントの極意
5 第5のリスクヘッジ策 マネジメントにおける台湾企業・台湾人の活用
一流企業かどうかより自社に合うか見極める
《特別インタビュー③》陳英傑
卸売りから小売業への転換に成功
サービス基準は地域差があって当たり前
6 第6のリスクヘッジ策 事前の徹底した企業調査
企業登記資料が入手しづらい今、どう調査すべきか?
コラム 強面の中国企業の創業社長には泣き女が効果的 ?!
7 第7のリスクヘッジ策 保険の戦略的活用
① 国内貿易短期信用保険および輸出取引信用保険を活用する
② 日本貿易保険の海外投資保険を検討する
《特別インタビュー④》中村昌夫
中国の消費市場開拓と切っても切り離せない
与信リスクは取引信用保険でカバーする
8 第8のリスクヘッジ策 FTAの積極活用で生産機能を分散する
FTAとは何か?
日本企業は第3国間FTAの活用を検討しよう
第4章 撤退するときも綿密に準備しよう
〜撤退時に留意すべき5つのリスク〜
1 労働法に関するリスク メガトン級の経済補償支払いが ?!
自社以外での過去の勤務年数分まで補償?
不合理な補償ルールがまかり通る背景
本社サイドでできる予防策はない
2 税関法に関するリスク 時に刑事事件にまで発展しかねない!
HSコード選択を誤りやすい“コウモリ型”製品に要注意!
査定価格(関税評価)は刑事罰もあり得る!
加工貿易は密輸リスクと表裏一体
平時の税関職員と仲よくしてもムダ
巨額になることもある反則金と罰金
3 税法に関するリスク 遡及的徴税の恐ろしさ
消滅時効がないことに注意!
4 不動産法に関するリスク 帳簿上の不動産価格がゼロ化する?
土地を多めに申請した積極策がアダに…
ゼロ化どころかマイナスが発生する可能性も
5 消費者保護との関係で生じるリスク 品質以上に説明が不可欠
アフターサービス体制に万全を期す
適切な時期と方法を選んで解散・清算を知らせる
第5章 民主化の進展を注視せよ
〜次の辰年(2024年)以降の中国の3大リスク
1 養老保険の積立金不足
財源として増値税の増税は期待できない
2 生命・身体にかかわる4つの環境リスク
拝金主義が環境リスクを助長
3 歴史問題と情報統制の困難化、民主化遅延のリスク
歴史問題を引きずることは共産党にもリスク
中国の安定化に向けて民主化は不可避
4 中国の3大リスクを見据えた日本企業の投資戦略
おわりに
【特別付録】
Ⅰ.遭遇しやすい諸問題のチェックリストとQ&A
Ⅱ.中国国内貿易短期信用保険に関するQ&A
著者
村尾龍雄(むらお・たつお)
キャストグループ代表/弁護士・税理士
1990年京都大学経済学部経済学科卒業。神戸市役所を経て95年弁護士登録。99年村尾龍雄法律事務所、2000年キャストコンサルティング(上海)、02年弁護士法人キャスト、11年村尾龍雄律師事務所(香港)を設立し、中国事業の法務・会計・税務のコンサルティングは10年以上の実績をもつ。日系企業のアジア進出サポートのため、2012年キャストコンサルティング(ミャンマー)、2013年弁護士法人キャスト ホーチミン支店を設立し、現地に根ざしたプロフェッショナルサービスを提供している。上海市に貢献のあった外国人に付与される「白玉蘭賞」を2度受賞。IGPI上海特別顧問。
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