走りながら考える
人生のハードルを越える64の方法
走りながら考える
人生のハードルを越える64の方法
書籍情報
- 為末 大:著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2012年11月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:216
- ISBN:978-4-478-02287-0
内容紹介
陸上トラック種目で日本人初2つのメダル獲得を成し遂げ、現在はTwitterフォロワー数12万を超え、「自ら考え、語る知的アスリート」としてその発言にも注目が集まる為末大の生き方、考え方。挫折や苦悩、恥など、心の中に立ちはだかるハードルをいかにしにて乗り越えるのか等、生き方のヒントとなる考えが満載。
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目次
はじめに 人生で大事なことを、走りながら考えた
1章 心のハードルを乗り越えろ──恥と失敗、小さなプライドを捨てて決断せよ
「小さなプライド」というゴールに立ちはだかる高いハードル
失敗を「すべて」ではなく「一部」ととらえる
「恥ずかしい」という気持ちが、成長を止める
「自分」をあきらめない。立ち上がった瞬間が自信になる
自分で選んだものは、失敗や反省も含めて、濃い
「あのときはこれでよかったんだ」と思えることが、心を健全に保つ
自分自身の「臨界点」を知る
初動が速ければ、東大生にも勝てる
いつもの毎日を「続ける」ことは、他の人生を毎日「あきらめる」ことでもある
どうでもいいこだわりを、いかに減らせるかが成長の鍵
「人から失望される」という、恐れのハードル
「他人軸」から「自分軸」へシフトする
ありのままでいることは結構難しい
2章 限界が人を強くする──あきらめ、挫折、短所。視点が変わればプラスになる
残念ながら「やればできる」は幻
アスリート人生は、必ず途中で時間切れになる
限界を超えた先の「足りない自分」とつき合う
あきらめた数が多いほど、成功しやすい
小さいところで戦っていたら挫折はない
残念ながらほとんどの人生は負けで終わる
挫折は早いうちに味わったほうがいい
座右の銘は今すぐ捨てなさい
欠点には存在理由がある
短所の先には、まるで違う世界が見えてくる
自分の限界を感じることは、清々しいことでもある
たったひとつの「きれいごと」が、人生の価値を作る
夢を持ちなさい。たぶん叶わないけれど
3章 それでもなお、一番を目指す──結果ではなく、プロセスを楽しむために挑戦する
長期で追いかける大目標があると、短期であきらめるものが出てくる
「自分がもっとも頑張れそうなところ」で、目標設定をしよう
人の真似をしている限りは、ずっと2番のままだ
勝ちやすい「場」を探すのも手だ
負けとうまくつき合って一番を目指す
本当に強いのは、気づいたら努力していたという人
「勝ち負けがすべて」の世界と「モチベーションの持続」はトレードオフ
一番を「目指す」を、モチベーションに使う
結果に依存し過ぎると、敗北感が強くなる
一番を目指している。そのこと自体が幸せなのだ
人生を「楽しくするため」に一番を目指す
高みを「目指した」からこそ、見える景色がある
4章 心と体の声を聞け──心身の状態を知り、自身のパフォーマンスを高める
自分の限界は体感で理解する
心と体はどうしたって切り離せない
朝起きて10秒、「自分観察」の習慣
心も検温して体調を計る
休みどころを知っているから、踏ん張れる
足首が立つ、脛が光る、アスリートは体のコトバを持っている
「考えた」ではなく、「感じた」「思った」トークをしよう
マシンになれ。ただし3カ月だけ
心を抑えつけずにコントロールする
体感の先にあるものが、イメージ
5章 誰もが「死」に向かって走っている──下り坂でも、右肩下がりでも、ブレることのない「軸」を持つ
日々老いていく中で、いったい何を目指せばいいのか
1秒でも速くより、「今自己ベスト」を突き詰める
アスリートは「死」に向かって走っている
余命半年だとしたら、今の自分で本当に大丈夫だろうか
他人と比較して、自分の価値を計るのは無意味
子どもの頃にフタしてきたことを、終わらせにいく
「自分はちゃんとやりきった」が、一生ものの自信になる
ちっぽけな自分は、そんなに悪くない
6章 「自分」にイノベーションを起こそう──いつだって進化し続ける自分であるために
苦しいときこそ、種をまけ
自分の中にある無邪気なモチベーションを保つ
「それは自分らしいか」と確認をする
テンションが上がる原体験を思い出してみる
毎日の「プチ挑戦」を自分に課す
批判に慣れるため、小リスクに我が身をさらす
とにかく物理的に変えてしまおう
考え、問うことがイノベーションを引き起こす
おわりに 行きたいところへ行く道は、実はたくさんある
著者略歴
為末 大(ためすえ・だい)
1978年広島県生まれ。2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権でも銅メダルと、トラック種目で初めて日本人が世界大会で2度メダルを獲得するという快挙を達成。オリンピックはシドニー、アテネ、北京の3大会に出場。“侍ハードラー”の異名を持つトップアスリート。
男子400mハードルの日本記録保持者でもある(2012年10月現在)。
2003年に大阪ガスを退社し、プロに転向。2012年6月、大阪で行われた日本陸上競技選手権大会を最後に、25年間の現役生活に終止符を打った。Twitterフォロワー12万以上(2012年10月現在)、「知的に語れるアスリート」として、言動にも注目が集まる。
2007年東京の丸の内で「東京ストリート陸上」をプロデュース、陸上教室・イベントに多数参加するなど、現役時代から陸上競技の普及に積極的に取り組む。2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリートソサエティ」を設立。現在、代表理事を務めている。さらに、2011年、地元広島で自身のランニングクラブ「CHASKI(チャスキ)」を立ち上げ、子どもたちに運動と学習能力をアップする陸上教室を開催。また、東日本大震災発生直後、自身の公式サイトを通じて「TEAM JAPAN」を立ち上げ、競技の枠を超えた多くのアスリートに参加を呼びかけるなど、「スポーツを通じて社会に貢献する活動」を幅広く行う。
著書は、『走る哲学』(扶桑社新書)、『決断という技術』(共著、日本経済新聞出版社)、『日本人の足を速くする』(新潮新書)など多数ある。
爲末大学 http://tamesue.jp/
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Twitterのフォロワー数は12万7000超え、
「自ら考え、語る知的アスリート」として発言にも注目が集まる為末大が語る、
厳しい時代を生き抜くための自己鍛錬の方法や考え方とは。
25年の選手生活を振り返りながら、自分は何を考え、何を思い、何と戦いながら、
仕事、人生、そして自身の前に立ちはだかる高いハードルを
いかにして乗り越えたか、赤裸々に語る—。
「いつかは迎える死に向かって、老いという下り坂を走り続けた」等、
挫折や苦悩の中で得た幸せや達成感やその意義や意味等、為末節が光る一冊。
あたかも「人生哲学」書を読んでいるかのような奥深い内容になっている。
厳しい時代、高齢化社会(老いと向き合う社会)、
変化の中において、私たちビジネスパーソンが生き抜くヒントとなる名言が溢れている。
『走りながら考える』目次
1章 心のハードルを乗り越えろ
2章 限界が人を強くする
3章 それでもなお、一番を目指す
4章 心と体の声を聞け
5章 誰もが「死」に向かって走っている
6章 「自分」にイノベーションを起こそう