目次

はじめに

聴くだけで目覚めを感じる 読経＆瞑想ＣＤの内容と使い方

第１章　いまここ禅問答

１　禅とは何か
　　あたりまえの現実を、あたりまえに生きる
　　人生、出会うべき人には必ず出会う

２　悟りとは何か
　　なぜ人は、悟った瞬間に大笑いするのか
　　「世間は生きている、理屈は死んでいる」

３　人生をどう生きるか
　　大震災で根底から揺さぶられた人生観
　　自らを灯明とせよ

４　仏教とは何か
　　ブッダの教えは、普遍的大地に根ざしている
　　読経は人の徳性を呼び覚ます

５　「空」とは何か
　　本当は、学ぶことなんか何もない
　　自分をも忘れるほど「いまここ」に成りきれ

６　霊性とは何か
　　人が霊性を失うことで、世界に問題が起きた
　　経済的発展から「命こそ宝」へ

７　自我とは何か
　　あらゆる苦しみのもとは「私」という感覚
　　勝っても負けても、私に変わりはない

８死とは何か
　　悟りは死後には起こらない
　　故人は記憶を呼び覚ますことで、こちらに働きかけてくる

９　供養とは何か
　　亡き父を“感じた”体験
　　一番の供養は、親族の心の浄化

第２章　いまここ禅道場

経典の基本を知る　　向 令孝
　「ブッダ」とは「悟りを開いた者」を指す
　「経」は「「不変の真理」を意味する言葉
　読経がもたらす８つの功徳

経典を読む
　延命十句観音経　　阿部敏郎
　白隠禅師坐禅和讃　　向 令孝
　般若心経　　向 令孝
　普回向
　大悲咒

坐禅を組む　　向 令孝
　坐禅の仕方
　禅定と悟り
　５年や10年何もしなくていい、自分を信じきる
　「これはいい」「これは悪い」といった価値判断を捨てる
　坐禅の効用
坐禅の準備と基本　結跏趺坐と法界定印
坐禅の方法　３ステップで「福楽の法門」へ

禅語・名言に親しむ　　向 令孝
　無
　主人公
　愛語
　喫茶去
　曠然自適
　日々是好日
　随処作主　立処皆真
　七仏通戒偈

著者

阿部敏郎（あべ・としろう）
1953年、静岡県生まれ。20歳でシンガーソングライターとしてデビュー。深夜放送のパーソナリティやテレビ番組の司会など、幅広い分野で活躍するが、30歳を迎えた時、突然の霊的体験を機に現役を引退。奈良県の天河神社に奉公の後、浜松市の臨済宗大本山方広寺にて向禅師とともに心の学校「いまここ塾」を主宰。2002年、沖縄に移住。毎週火曜日に行われてきた「いまここ塾」は280回を数え、ブログ「いまここ塾」にも全国から多くのアクセスが集まる。現在は日本各地で講演活動を展開し、毎回、満席の盛況が続いている。著書に、『随神』（ナチュラルスピリット）、『さとりの授業』（ソフトバンククリエイティブ）、『いまここ』（ダイヤモンド社）などがある。
いまここ塾　http://abetoshiro.ti-da.net/

向令孝（むかい・れいこう）
1947年、大阪生まれ。高校3年生の時、父の急逝を目の当たりにして無常を観じ、関西学院大学1年生の時、たまたま臨済禅師の言葉「無位の真人（むいのしんにん）」に出会って衝撃を受け、禅に傾倒し、現方広寺派管長・大井際断老師について参禅修行を始める。最初に参加した7日間不眠不休で坐禅をする荒行にて、いきなり見性（悟り）する。大学卒業後、大手流通企業に就職するが、29歳で出家得度し、6年間の雲水修業を経て兵庫県の相国寺派法雲寺住職となる。1987年より毎年ドイツに行き参禅指導を続ける。1995〜2002年まで臨済宗方広寺山内の奥山青壮年研修所所長を務め、2007〜2011年まで臨済宗方広寺派教学部長を務める。現在は浜松市の方広寺派祥光寺住職。
風の便り　http://imakoko.hamazo.tv/