目次

第１章　組織的行動

1・1　社会的制度としての組織の重要性
1・2　組織論の文献
1・3　本書の体系
1・4　命題の類型
1・5　いくつかの心理学的な公準

第２章　「古典的」組織論

2・1　テイラーの科学的管理法
2・2　部門化の諸理論
2・3　管理論の操作的問題と経験的問題
2・4　結論

第３章　動機的制約：組織内決定

3・1　影響過程
3・2　官僚制の理論
3・3　満足と生産性
3・4　生産動機づけ
3・5　結論

第４章　動機的制約：参加の決定

4・1　組織均衡論
4・2　参加者
4・3　従業員参加：参加判定基準
4・4　従業員参加：一般モデル
4・5　知覚された組織退出願望に影響する要因
4・6　知覚された組織移動容易性に影響する要因
4・7　他の参加者への拡張
4・8　機会主義と組織の存続
4・9　結論

第５章　組織における葛藤・対立

5・1　個人的葛藤
5・2　組織内葛藤・対立：組織内の個人的葛藤
5・3　組織内葛藤・対立：組織内集団間対立
5・4　葛藤・対立に対する組織の反応
5・5　組織間対立
5・6　結論

第６章　合理性の認知限界

6・1　合理性の概念
6・2　組織内プログラム
6・3　知覚と一体化
6・4　分業
6・5　伝達
6・6　組織構造と合理性の限界

第７章　組織における計画と革新

7・1　創始の概念
7・2　革新の過程
7・3　革新の原因
7・4　プログラムの作成
7・5　組織層と革新
7・6　計画過程
7・7　結論

あとがき

謝辞

第２版への序文

訳者あとがき

索引

変数索引

参考文献リスト

著者

ジェームズ・Ｇ・マーチ（James G. March, 1928-）
スタンフォード大学名誉教授。組織論および意思決定理論の権威。政治学、組織論、心理学、社会学、行動科学、企業理論、意思決定論、行動経済学、教育論と広範な領域を研究。本書の他、リチャード・サイアートとの共著A BehavioralTheory of the Firm, Prentice-Hall, 1963.（邦訳『企業の行動理論』ダイヤモンド社、1967年、現在は絶版）は、古典的名著として知られる。

ハーバート・Ａ・サイモン（Herbert A. Simon, 1916-2001）
政治学者・認知心理学者・経営学者・情報科学者。心理学、人工知能、経営学、組織論、言語学、社会学、政治学、経済学、システム科学にわたる広範な領域で影響を与えた。組織の経営行動と意思決定に関する生涯にわたる研究で、1978年にノーベル経済学賞を受賞。また、人工知能への貢献でも知られ、コンピュータ科学の権威ある賞であるチューリング賞も受賞している。主著にAdministrative Behavior, Macmillan, 1947/Free Press, 1997.（邦訳『経営行動』（ダイヤモンド社, 1965年／1989年）がある。

訳者

高橋伸夫（たかはし・のぶお）
1957年北海道小樽市生まれ。1980年小樽商科大学商学部卒業。1984年筑波大学大学院社会工学研究科退学。東京大学教養学部助手。1987年東北大学経済学部助教授。1991年東京大学教養学部助教授。1994年東京大学経済学部助教授。1998年東京大学大学院経済学研究科教授。学術博士（筑波大学、1987）。