知財で戦え
Gamechanging IP
知財で戦え
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書籍情報
- 鳴川 和代:著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2013年05月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:296
- ISBN:978-4-478-02093-7
内容紹介
製造業で一度は世界経済を制しながら、新興国に追い抜かれ、ハイテク分野では欧米の後塵を浴びる日本。その原因は、知財戦略の誤りにあった。世界のハイテク企業や大学から高い信頼を集める特許専門家が、日本の特許戦略の誤りと今後の処方箋を伝授。世界を相手に戦ってきた仕事の仕方、組織運営までのノウハウを公開
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目次
序章 なぜ日本はモノづくりでは勝てなくなったのか
第1章 モノづくりから知的財産の時代へ
アメリカを中心に回る世界の知財戦略
知的財産権とは
大学に現れるその国の知財の実力
建国の精神に反してまで、特許制度を改正したアメリカ
企業と知財戦略
第2章 世界に伍する特許のプロフェッショナル
世界から寄せられる信頼
世界の研究開発の最先端が集まる
特許のハードルを超える
知的財産のもうひとつのかたち、意匠と商標
世界に名を馳せる弁理士の誕生
研究者としての日々
知財の世界との出会い
弁理士事務所への転身
アメリカで学びたいという一心で道を開いた留学資金調達
アメリカへ
アメリカでの修行
ワシントンD.C.での生活
友との出会い
一国一城の主に
アメリカで築いた人脈
アメリカの企業からの誘惑
「問題解決のプロ」として世界から認められる
13という数字
なぜ大阪か
いわれなき中傷
アメリカよ
第3章 すべては顧客優先へ
ハンニバルの言葉
「SPEED & QUALITY」
顧客優先の本当の意味
優れた人材とそれを生かす組織
オフィスの中にダイバーシティを実現する
所員の三割を占める外国人スタッフ
会議はしない、その場で議論して解決する
多様性とコミュニケーション
トップに求められるものとは
サイエンスと企業経営
リーダーのあるべき姿とは
誰のために働くか
第4章 仕事を通してこそ人は成長する
嘘は許さない
すべての基本となる「正直、素直、謙虚」
正直、素直、謙虚であるための覚悟
思いやる心
自分自身を見誤らない
第5章 山本秀策 その哲学
日本の企業と知財戦略
ジャパン・アズ・ナンバーワンの幻想
日本のモノづくりの危機
無意味な特許出願数世界一 知財戦略のミス
特許法を変えれば国を動かせる
アメリカの特許法改正
人を育てる重要性
教育は100年
日本の大学の問題点
教育に見るアメリカのすごさ
シーズは知財で押さえる
先手を読む・大局を見る
感性で捉える
コツはひとつ
日本の未来
モノづくりの残像
サービス業の時代
メーカーにおける顧客優先とは
デザインの時代
金儲け観の誤り
知財に携わる意義
あとがき
著者
鳴川和代(なるかわ・かずよ)
大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。住友信託銀行勤務の後、フリーペーパー記者、広告代理店などを経て1990年にフリーランスライターとして独立。近畿、大阪を活動の拠点に、大手企業のトップインタビューをはじめ情報誌、地方紙などに幅広く携わる。現在はIT関連記事などを中心に雑誌、Webなどで執筆を続ける傍ら、ライフワークの源氏物語研究にも取り組んでいる。
E-mail:narukawa.kazuyo@nifty.com https://www.facebook.com/narukawa.kazuyo