震災死
生き証人たちの真実の告白
震災死
生き証人たちの真実の告白
書籍情報
- 吉田典史 著
- 定価:1540円(本体1400円+税10%)
- 発行年月:2012年02月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:280
- ISBN:978-4-478-01793-7
内容紹介
3月11日に起きた東日本大震災は死者・行方不明者が約2万人に達するが、亡くなられた人々の死因、死に至る経緯は、詳細のわからないものが少なくない。あの日、何が起きたのか。関係者は何を感じ、どう行動したのか…。遺族、検死医、消防団員、救助犬調教師、潜水士、防災学者らの証言をもとに、震災死の真相に迫る。
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目次
はじめに
第1章 医師がみた「大震災の爪痕」
証言01
検死医が目の当たりにした津波遺体のメッセージ
杏林大学准教授・高木徹也氏のケース
証言02
歯科医が遺体安置所で感じた矛盾と焦り
日本歯科大学教授・都築民幸氏、講師・岩原香織氏のケース
証言03
精神科医が警鐘を鳴らす、出口の見えない悲しみ
東京都医学総合研究所副所長・飛鳥井望氏のケース
第1章の教訓
第2章 遺族は「家族の死」をどうとらえたか
証言04
「原発の町」で娘を捜し続けた父親の苦しみ
神奈川県横須賀市の喫茶店主・白川司氏のケース
証言05
生きている限り、夫、娘、息子が生きた証しを残したい
宮城県東松島市の看護師・尾形妙子氏のケース
証言06
取り残されたマンションで祈り続けた家族の無事
石巻葬儀社専務・太田かおり氏のケース
証言07
避難誘導中に家族3人を失った店主の「枯れ果てた涙」
岩手県陸前高田市の電気店主・吉田寛氏のケース
証言08
遺族を告訴に踏み切らせた震災被害の迷宮
神奈川県・金子家規氏、東京都・小林一雄氏のケース
第2章の教訓
第3章 捜索者が「津波の現場」で感じたこと
証言09
消防団員253人の犠牲者を生んだ「社会構造の矛盾」
岩手県釜石市の消防団員・大森秀樹氏のケース
証言10
津波の上空を飛んだ警察官の絶望と絶えぬ執念
宮城県航空隊機長・成田聡氏、操縦士・平仁氏のケース
証言11
嗅覚を失うまで行方不明者を捜し続けた“小さな勇者”
災害救助犬調教師・村田忍氏と救助犬・レイラのケース
証言12
危険な海底で潜水士が見た「津波の教訓」とは?
海上保安庁巡視船「おきつ」の潜水班長・大谷直耕氏のケース
証言13
自衛官が“実弾を撃たない実戦”で経験した激務
参議院議員・佐藤正久氏(自民党)のケース
第3章の教訓
第4章 メディアは「死」をいかに報じたか
証言14
毎日新聞が「3月11日」に挑み続ける理由
毎日新聞社編集編成局次長・広田勝己氏、社会部副部長・早坂文宏氏のケース
証言15
“理不尽な死”と向かい合う「週刊文春」の写真報道
「週刊文春」編集次長・矢内浩祐氏、カメラマン・志水隆氏のケース
証言16
被災者・遺族を包み込む、無邪気で残酷な空気
筆者が取材を通じて出会った被災者や遺族のケース
第4章の教訓
第5章 なぜ、ここまで死者が増えたのか
証言17
世界一残酷だった「引き波」と「滝つぼ現象」の破壊力
東京大学地震研究所准教授・都司嘉宣氏のケース
証言18
なぜ、津波の常襲地帯で被害が拡大したのか
NPO法人環境防災総合政策研究機構理事・松尾一郎氏のケース
証言19
「釜石の奇跡」の立役者が語る、安全神話の虚構
群馬大学大学院教授・片田敏孝氏のケース
証言20
死を無駄にしないために、被災地の現実を見て欲しい
衆議院議員・黄川田徹氏(民主党)のケース
第5章の教訓
著者
吉田典史(よしだ・のりふみ)
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2011年3月11日の東日本大震災発生直後から2012年1月までに20数回、被災地に入る。遺族、被災者、検死医、精神科医、防災学者や地震学者、警察、消防、海上保安庁、自衛隊、さらに市長、町長、国会議員などに幅広く取材を試みることで、「死者・行方不明者2万人」の真相を明らかにしようとする。震災の取材は、奥尻島を襲った北海道南西沖地震(1993年)、阪神淡路大震災(1995年)、新潟県中越大震災(2004年)など。経営分野でも取材を続ける。著書に『あの日、「負け組社員」になった…』(ダイヤモンド社)、『非正社員から正社員になる!』(光文社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、東洋経済新報社などで執筆。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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著者無料セミナー開催します!
『震災死』の刊行を記念致しまして、吉田典史氏の無料セミナーを開催します。
日時は2012年3月14日(水)19時より、
場所は東京・原宿 ダイヤモンド社9階セミナーホールです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
『震災死』著者・吉田典史氏 刊行記念無料セミナー開催(3月14日)
著者・吉田典史氏が「梶原放送局」に出演しました!
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【USTREAM 梶原放送局 #20 】ジャーナリスト吉田典史さん
梶原放送局が東日本大震災を目前に改めて震災を考えるシリーズ第1弾。
今回は新著「震災死」を出されたジャーナリストの吉田典史さんをお迎えして、
マスメディアが報じない「死」を取り上げます。
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『震災死』をご紹介いただきました!
・2012年2月13日付の読売新聞夕刊「本 よみうり堂」でご紹介いただきました。
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