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考えてるつもり

「状況」に流されまくる人たちの心理学

  • 紙版

考えてるつもり

「状況」に流されまくる人たちの心理学

書籍情報

  • 紙版
  • サム・サマーズ:著 江口泰子:訳
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2013年04月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:322
  • ISBN:978-4-478-01594-0

内容紹介

自分で決めて行動しているつもりが、実は周囲の状況に流されるがままになっているだけだとしたら? 日常的な意思決定はもちろん、偏見やアイデンティティまでが、いかに「状況」——その場の文脈から、所属する社会やそのルールまで——に支配されているかを、気鋭の社会心理学者が解き明かす、学術エンターテイメント書。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

プロローグ──最悪の「状況」を制するために

「ホテルの無料チケット」をめぐるマルタとの攻防
望む未来への手がかりを知るために

第1章 この世は「わかったつもり」でできている──思考停止に導く「見たまんま」のちから

世にも奇妙な「TV番組の司会者の謎」
出題者と解答者、クイズで株を上げるのはどっち?
「性格」という名の呪縛──人は「見たまんま」でダマされる
指の骨折で全身麻酔!?──ルーティンに流されて
運転マナーは「性格」を反映しているのか?
アフガン戦争への賛否を操作する
マイケル・ジョーダンは下着のプロか?──見過ごすことを期待する広告業界
自白を強要する「状況」証拠
流されたほうが楽だから──いともたやすく見落とされる状況の力
「予測できる世界で安心したい」という本能
木を見るのか、森を見るのか──文化による違い
状況の科学流「相手の立場に立つ」メソッド
状況を見抜いた2人の英雄──キューバ危機の真相
まずは気づこう──流されずに人生を送るために

第2章 助けるかどうかは「周り」を見てから──責任感を霧散させる「匿名」のちから

「見殺しにされた」幼い命
「善きサマリア人」などいない──何が我らを傍観者にするのか?
受け入れがたい事実その1「その時の気分で助けるかどうかを変える」
「不特定多数」という状況が及ぼす力──1対1ではできるのに……
受け入れがたい事実その2「周りに人がいると責任を放棄する」
心に潜む「行動を起こさない」という慣性の法則
授業中、質問で沈黙するのはなぜ?──人数が増えるほどひどくなる社会的手抜き
「リバプール38」は、あなただったかもしれない
「自殺寸前の人間に写真を頼む」はなぜありえたのか?
ニューヨーカーは、なぜ/本当に不親切なのか?
「傍観者問題」は国境と時代を超えて
状況の力を知ることは、あなたを人生の「当事者」にする
無関心なままでいるという誘惑を退けよう

第3章 「みんなの意見」はいつだって正しい?──確固たる意志を挫く「集団」のちから

「プロのスポーツファン」、万の観衆を駆り立てる
大衆を動かす3つのカギ
「おおぜいの中の1人」がもたらすもう1つの影響
身近に溢れかえる「暗黙のルール」
もし規範を破ると……
ソロモン・アッシュの実験──75%の人を屈服させた「同調」の威力
「みんなの意見」はやっぱり正しい?
「波風を立てない」ために、ウェーブに参加する
流行が規範を変える──30年前のファッションで爆笑するワケ
私たちを操る“見えざる手”
アブグレイブ刑務所とカルト教団──リーダーシップと服従の心理
ミルグラムの服従実験──権威が強いる思考停止
「周囲におまかせモード」に逆らおう
「考えてるつもり」で誰も考えていなかったピッグス湾事件とサブプライム危機
匿名性を剝ぎとって、多様性を手にしよう
「集団思考」のメリットだけを引き出そう

第4章 「本当の自分」なんて探しても見つからない──アイデンティティを曖昧にする「比較」のちから

「本当の自分」は存在するのか?
導師たちよ、「内面を覗く」のは難しいぞ!
いつだって僕らは「決めてるつもり」
ネガティブキャンペーンの本当の怖さ
受け入れがたい事実その3「決断の理由は時とともに変わる」
何とくらべて?──周囲との比較でしか「自分」は見えない
知らない人の感情が伝染する?
「出る杭」は打たれるばかりなのか?──「くそったれ実験」でわかった文化の影響力
85%以上の人が平均よりも優れている!?
正常な自己欺瞞があなたを救う
自己啓発とセルフヘルプを再考しよう
状況を把握すれば、「変化する自分」を楽しめる

第5章 「男らしさ」と「女らしさ」は、生まれつき決まっている?──男女の違いを演出する「期待」のちから

男女の違いは本当に「生まれつき」存在するのか?
男の子はブルー、女の子はピンク──日常に潜む規範
ラリー・サマーズがやらかした「ジェンダー問題」
かくも「見たまんま」で片づけられる男女の込み入った話
男女の違いを消してご覧にいれましょう!
「数学の苦手な女性」を量産するステレオタイプの力
攻撃的な女性はいかが?──「匿名」は男女差をも打ち消す
「女は地図が読めない」は本当か?
意外な真実──TVゲームが生み出した「見せかけ」の男女差
性別が先か、規範が先か──「生まれつき」に流されないために
社会にはびこる恐怖の質問「男の子ですか? 女の子ですか?」
「つもり」から自由になるための3つの教訓──男女の性差も状況次第

第6章 好きも嫌いも「見栄え」次第──恋の魔法をかける「慣れ」のちから

愛と憎しみの意思決定
顔/お尻/知性──人は見た目で中身を判断する
ロマンスの9割は「ご近所」で生まれる
距離的な「近さ」という些細な状況が及ぼす、バカでかい影響
「見覚えがある」だけで発動する恋の魔法
恋愛関係に影響を与える「状況」3選
この胸のときめきを──『スピード』に見る興奮と恋の正しい関係
「胸の高鳴り」にすりかわるスリル──「恋の吊り橋理論」
「男性は見境なく、女性は選り好みする」は本当か?
状況を利用して、新しい恋を引き寄せよう

第7章 この世の誰もが持つ「偏見」というメガネ──公正な心を惑わす「分類」のちから

「あいつら」と「私たち」──帰属意識が生み出す状況
死刑判決と人種の危険な関係
黒丸の数を見積もるだけで……
「カテゴリーに分類する」メリットとデメリット
「黒人の顔はみんな同じに見える」に根拠はあるのか?──ステレオタイプの弊害
あなたの「無意識のカテゴリー」をあぶり出してみよう
誰もが何かを隠している──差別を引き起こす状況とは?
格差を助長する「状況」の力
面接官の態度に見る、不公平な世の中の仕組み
「気づかないふり」戦略は逆効果?──偏見と闘おう
最初の一歩は、偏見を持つと認めることから

エピローグ──「考えてるつもり」から自由な人生を!

マルタとの一件、その真相
「状況の力」を知ることで、何を変えられるのか?
クラクションを鳴らす、その前に。
だから、「状況」が大事なのだ

謝辞

訳者あとがき

参考文献

注記

索引





著者

サム・サマーズ(Sam Sommers)
タフツ大学心理学部教授。社会心理学者で、専門は偏見、ステレオタイプ、性別・人種・社会階層についての認識、判断や意思決定、グループプロセス、心理学的見地から見たアメリカの法律など多岐にわたる。特に偏見、ステレオタイプの分野での研究で知られている。その研究は、報道番組『グッド・モーニング・アメリカ』や『ハーパーズ・マガジン』誌、『ワシントン・ポスト』紙、『ロサンゼルス・タイムズ』紙、公共ラジオ局『NPR』など多数のメディアで紹介された。
何度も教授賞に輝いた経歴を持ち、2009年には学生評議会によって年間教授賞に、また学生新聞によって、タフツ大学で最も“ホットな”男性教授に選ばれたこともある。ボストン近郊で、妻と2人の娘と一緒に暮らす。
・ホームページ:http://www.samsommers.com
・Facebook:http://www.facebook.com/sam.sommers.author
・Twitter:https://twitter.com/SAMSOMMERS


訳者

江口泰子(えぐち・たいこ)
法政大学法学部卒。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事。主な訳書に、ニコラス・ディフォンツォ『うわさとデマ』(講談社)、サンディ・ホチキス『結局、自分のことしか考えない人たち』(草思社)、ウォルター・カーン『マイレージ、マイライフ』(小学館)、キャリル・マクブライド『毒になる母親』(飛鳥新社)、共訳にドナルド・ラムズフェルド『真珠湾からバグダッドへ』(幻冬舎)など。

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