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プロローグ　なぜ僕は50歳から英会話のトレーニングを始めたのか

50歳まで、英語は大の苦手でした
小学校の一教師が、世界を舞台にスピーチすることに
自分のメソッドは自分の言葉で説明したい
通訳を挟むもどかしさ
アジアの会議で通訳をつけていたのは10人中僕だけだった
まてよ、ひょっとして僕は話せるんじゃないか？
下手な英語でも話さないよりはずっとマシ
あなたの英語の間違いを他人はほとんど気にしていない
単なる「道具」としての英語
手持ちの英語でその場をなんとかする「運用力」も大事
受験英語学習のおかげ！日本人は地の英語力がハイレベル
伝わらない悔しさがあれば、何歳からでも遅くなんかない！

実践１　『隂山メソッド』で大人の英会話トレーニング

『隂山メソッド』で自ら英会話のトレーニングを実践
英語を使って自分はどうなりたいのか、明確なゴールを設定する
仕事で使いそうなスキット（会話文）を教師と一緒に作る
自分の伝えたいことを日本語でコンパクトにまとめておく
　TEXT例1　『隂山メソッド』を簡単に説明する。
　TEXT例2　初対面の人と挨拶し、『隂山メソッド』を簡単に説明する。
暗記する最大のコツはイメージ化にあり
スキットを自分が主役のミニドラマにイメージ化する
暗記・暗唱で脳の理解と記憶を鍛える
緊張感のある場を作り集中力を高める
会話の流れの中で単語やフレーズをまるごと暗記する
単語のアウトプット詰まりを直す
既知の単語を適切に使えるように覚えなおす
専門用語はまず使わない。覚える必要なし
意識して英語を話す機会を作る
英語の食事会を慣れるまで続ける

実践２　忙しい大人にベストなトレーニング法はこれ！

脳の瞬発力を鍛えたい
ストップウォッチで質問に瞬時に答える
話したことを30秒間にまとめ、暗記し暗唱する
英字新聞を買い、気になるトピックを1ヶ所だけでも読む
特訓、研修などの短期集中学習で実力を一気に伸ばす
短期集中学習で英語脳のワーキングメモリを高める
電子辞書を持ち歩き、すぐ引く
iPodのメニューでリスニング力を上げる

実践３　即使える英会話のコツ

会話はいつだって自己紹介から
長めの話は冒頭に笑いを入れる
相槌も会話の一部

実践４　実践で気が付いた英会話のコツ

自分の鉄板ネタをいくつか用意しておく
会話ネタの固有名詞はきちんと覚えておく
間違いも含めて、大きな声で話す
下手でも堂々と
聞く価値のある話なら、つたない英語でも人は一生懸命聞いてくれる

エピローグ　グローバル化の時代に向けて

国内でも英語がもっと必要になる
英語ができなきゃ仲間はずれ
話す言葉より話の中身が大事
ネイティブを意識した英語より、「使いやすい」英語を身につける
英語だけでなく、グローバルな視点も重要
グローバリズムをうまく取り込んで成長してきた日本
いい仕事をしていれば英語は必ず必要になる

補足　どうしても続けられないと悩む人に

あきらめたらそこで終わり。ブランクができても必ず再開する
大人のトレーニングには「楽しいひととき」というエサも必要
英語を使って楽しむ自分をイメージする
他人の褒め言葉はどんな応援より自信になる

特別対談　隂山英男×池田真（上智大学文学部英文学科准教授）

大切なのはコミュニケーションを楽しむこと——発音が完璧でなくてもあなたの英語は通じる

著者

隂山 英男（かげやま・ひでお）
1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。小学校教員として百ます計算や漢字練習の反復練習を続け、基礎学力の向上に取り組む。2003年に広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。2005年春より中央教育審議会委員をつとめる。2006年4月より立命館大学教授（立命館小学校副校長を兼務）。2006年10月、教育再生会議委員を経て、2008年10月より大阪府教育委員会委員に就任。おもな著書に『家庭力』（主婦と生活社）、『学力は1年で伸びる！』（朝日新聞出版）、『若き教師のための授業学』（日本標準）、『徹底反復「百ます計算」』（小学館）ほか多数。
著者ウェブサイト http://kageyamahideo.com/